コラム/インタビュー

万博をもっとおもしろく!

第三回

2020年ドバイ国際博覧会日本館 ジャパンデー1年前記者発表会

2020年ドバイ国際博覧会日本館 ジャパンデー1年前記者発表会

2020年ドバイ国際博覧会(以下、ドバイ万博)では、2020年10月20日〜2021年4月10日の会期中、連日各参加国をたたえる「ナショナルデー」が開催されます。日本のナショナルデーである「ジャパンデー」の開催1年前を迎えた2019年12月12日、東京都・霞が関にある経済産業省で「2020年ドバイ国際博覧会日本館 ジャパンデー1年前記者発表会」を行いました。

ドバイ万博の成功を大阪・関西万博へのはずみに

冒頭、2020年ドバイ国際博覧会陳列区域日本政府代表・中村富安が「本日ジャパンデー1年前を記念して、日本館、ドバイ万博を共に盛り上げてくださるアンバサダーをご紹介できることを大変嬉しく思います」と挨拶。日本館PRアンバサダーお披露目に先立ち、副代表の東哲也よりドバイ万博全体の概要および日本館の進捗状況について説明がありました。

日本においては、2025年大阪・関西万博の1つ前の万博ということもあり、「次期ホスト国としてPRする大変重要な機会になります」と東氏。日本館の展示においても、「2階建ての1階部分は大阪・関西万博に関わるコーナーを設ける計画です」と明かしました。

→ 参考:プレゼンテーションスライド(PDF)

続いて、梶山弘志経済産業大臣の挨拶からアンバサダーの任命式へ。「ドバイ万博のテーマ『心をつなぎ、未来を創る』は、パートナーシップの重要性を掲げています。このテーマの下、日本館では、人、アイディアの『出会い』こそが新たな価値を生んでいく、日本は世界中の人々にそうした『出会い』を生む結節点になるというメッセージを発信していきます」、「さまざまな分野でご活躍されている皆さまの力をお借りして、ドバイ万博日本館を国内外に発信し、来年10月に向けて機運を盛り上げていきたいと思います」と意気込み、「ドバイ万博がUAEと日本の両国にとって大成功をおさめるとともに、2025年の大阪・関西万博とつながる場となれば」と期待を寄せました。

また、UAEの駐日特命全権大使であるカリド・オムラン・スカイット・サルハン・アルアメリ閣下は、日本を“友人”と表現し、UAEとの約50年にわたる友好関係に言及。「日本館PRアンバサダーが、いまの二国間関係強化に大きなはずみを与えている分野から選出されたことは、大変意義深いことです。皆さまの際立つ才能は、多方面から独創的な方法で日本の魅力を発信し、ドバイ万博を盛り上げるための大きな原動力になると確信しております。万博を通じて、UAEと日本の素晴らしい関係に世界が魅了され、二国間関係の価値がさらに高まることを期待しています」と述べ、大阪・関西万博の成功を祈念して挨拶を締めくくりました。

関ジャニ∞ら、7組14名が日本館PRアンバサダーに就任

アンバサダーには、歌手・タレントの関ジャニ∞、宇宙飛行士の山崎直子さん、女優の若月佑美さん、シンガーソングライターの嘉門タツオさん、東海大学付属高輪台高等学校UAE留学生4名、そして、ポケットモンスター、アニメ「機動戦士ガンダム」キャラクターのガンダムが就任。ポケットモンスターからは代表してピカチュウが登壇し、ガンダムはシリーズの生みの親として知られる富野由悠季監督とともに登場しました。

万博の魅力をドバイで吸収し、大阪に持ち帰りたい

最初に壇上に立ったのは、関ジャニ∞の5名。グループを代表し、梶山大臣より任命状を受け取った村上信五さんは「ドバイはスケール感に圧倒されます。空港のきらびやかさだけでもびっくりするくらい。これが万博だとどうなるんだろうというワクワク感があります」と、2度訪れたというドバイの魅力をアピール。続けて「万博の魅力というものをドバイから吸収させていただき、ぜひ大阪に持って帰りたいと思います」とコメントし、大阪観光シンボルキャラクターとしての顔ものぞかせました。さらに、任命式後の取材では、メンバーの大倉忠義さんが「僕たちは歌舞伎などの伝統的なエンターテインメントができるわけではありませんが、ジャニーズがやってきたエンターテインメントはどこもやっていないことだと思いますので、それを通して『日本のエンタメってこんなにすごいんだ』というのを表現してみたいです」と発言。メンバーそれぞれ、ドバイ万博への意気込みを語りました。

UAEと日本の間には宇宙分野でも深いつながりがある

ドバイ万博のテーマである「Connecting Minds, Creating the Future(心をつなぎ、未来を創る」にかけて、「2010年に国際宇宙ステーションにいた際、まるでミニチュアの万博のような感じでした。いろいろな国の人と共同生活をする中で、大切なのは人と人のつながりだなと思いました」と、宇宙飛行士の山崎直子さん。「UAEと日本の間には、じつは宇宙の分野においてもとても深いつながりがあります」と続け、ドバイ万博が開催される2020年に、日本の種子島から打ち上げられるというUAEの火星周回探査機「al-amal(アル・アマル)」(日本語で「希望」)を例に、宇宙分野におけるUAEと日本の交流、世界との交流という、山崎さんならではの視点でドバイ万博への思いを語りました。また、2019年に、UAE初の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに搭乗した話にも触れ、「UAEは次世代を育てる産業として宇宙分野に力を入れていると感じています。(ドバイ万博が開催される)1年後が楽しみですね」と、目を輝かせました。

お茶漬けなどの家庭的な料理を通じて日本の奥深い魅力を伝えたい

2019年2月と4月にドバイを訪れたという若月佑美さんは、街中で日本の技術がたくさん使われていることが印象に残っているといい、「『コーヒーをおいしく入れるにはこれが1番なんだよ』って、日本の陶器を使っていらっしゃるカフェがありました。日本の技術が受け入れられていて、しかも1番だよといってくれるのが嬉しかった。日本ってすごいんだよって、もっとドバイの皆さんに伝えていきたいです」とエピソードを披露。具体的にどのような日本の魅力を伝えていきたいか聞かれると、「日本食が人気で、その中でもやはりお寿司は一般的です。もちろんお寿司もおいしくて素敵ですけど、私はお茶漬けなど、すごく家庭的なものをおすすめしたいです。ご飯にお茶をかけるという文化は、日本ならではだと思いますし、シンプルながらかけるお茶によって味わいの変化を楽しめるところがいいですね。私は鮭茶漬けが好きで、最近、ほうじ茶をかけるととてもおいしいということを京都で味わったので、ぜひそれを伝えたいです」と笑顔でコメントしました。

人と人との間にある多くの“違い”を超えて交流できる素晴らしい場

上海、ミラノ、アスタナなど、数々の万博でサポーターを務めた嘉門タツオさん。「1970年の大阪万博当時、小学校6年生で11歳だった私は、目の前に現れた未来都市にワクワクし、未来は明るく開けていくという予感がしていました。そのときのワクワク感をずっとまとったまま現在にきております」と、上海万博で集めたという各パビリオンのバッジ650個がついた、重さ6kgのジャケットを着用して登場。「全世界と交流できて、みんな友好的で、各国の歴史があって、言葉が違う、髪の色が違う、目の色が違う、背丈が違う、そういう人たちが一堂に会して、友好的に自国のことをアピールするという本当に素晴らしい場だと思います。きっと、UAEの子どもたちも、少年だった私のようにすごくワクワクしながら会場に足を運ぶことになると思います」と話し、ついには「将来は万博になりたい」と万博への思いが溢れ出るコメントで会場に笑いを起こしました。

両国の魅力を伝え、両国の絆をより深くする架け橋に

幼い頃から日本式の教育を受け、現在も日本の習慣の中で生活しているというUAE留学生4名。両国の魅力を伝え、両国の絆をより深く結ぶことができる人材として期待が寄せられています。ラシェッド アル アブリさん「映えある大役をいただき感謝感激です」、アブドゥラ アル シェケーリさん「粉骨砕身、一層努力いたします」、アブドゥラ アル ホーサニーさん「いつもアンバサダーという存在には憧れていました。今般の大役に感慨無量です」など、難解な日本語を使ったコメントをそれぞれ披露。感嘆のどよめきが上がるとともに、会場は和やかな雰囲気に包まれました。アブドゥラ アル マンスーリさんは、時折緊張をのぞかせながら「日本のパビリオンのアンバサダーの活動でUAEでの日本の存在感がさらに高まるよう、そして両国の関係がよりよくなるよう、一生懸命がんばります」とアンバサダーとしての意欲を見せました。

ドバイ万博日本館を応援する世界的人気コンテンツ

「かわいい!」と会場から歓声が上がったのは、ポケットモンスターを代表して登壇したピカチュウ。自力で階段を登り、壇上に立つだけで来場者を魅了する様子に、世界に知られるキャラクターの人気ぶりがうかがえました。株式会社ポケモン広報室の増田順也さんが代理で任命状を受け取り、ピカチュウは梶山大臣と握手。意気込みを聞かれる場面では、増田さんに耳打ちし、代弁してもらう形で「ドバイ国際博覧会日本館PRアンバサダーとして精一杯がんばりたい」とコメントし、笑いを誘いました。挨拶を終えたあとも、来場者に向かってアピールするなど愛嬌を振りまきながら退場。会場は、終始微笑ましい雰囲気に包まれました。

未来に向けたデザインと20世紀の造形との対比に注目してほしい

ボディーカラーがドバイ万博日本館仕様に変わったガンダムと共に登壇した富野由悠季監督。「この新しい世紀に向かって、自分自身の姿形が次の新しいヒントを生み出すことになるのではないかということは期待しております。このような機会をいただきまして本当に嬉しく思います。と申しております」と、ガンダムの気持ちを代弁。40年もの間、ガンダムと過ごしてきた富野監督自身としては、「21世紀、22世紀に向かってのデザインワークや文化のありようというのは本当にこうなのだろうか? ということを、ガンダムという、20世紀の造形との対比で見せることができるのは、とんでもなくスリリングで、チャンスだと理解しています。それを見せる景色として、ドバイほどすごい場所はない。新しいカルチャーやデザインの発信地として、新しい発展が生まれるんじゃないかとワクワクしています。皆さんもそういう目線に気がついてくれると嬉しいです」と呼びかけました。

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